第17話 最近(2017/08/09時点)の話

 小説家になろうで長編ファンタジー書いていた私が、 読む方だけでなく書く方でもカクヨムに参加してから、二ヶ月間が過ぎました。


 参加した理由は、参加前に読んだいくつかがどれも作品の描写力に優れていたことと、試しに登録して利用してみたところ執筆しやすい点が気に入ったからでした。


 書籍化を目指しているわけでもなく、家族へのネタ程度で小説書き始めた私は、なろうで書いているうちに、自分の欠点に気づいていました。


 それは「小説」の読書量が圧倒的に少ないということでした。


 幼い頃から大学までは文学が身近でした。

 家には少年少女文学全集があり、父親が小説好きだったため吉川英治と大佛次郎の全集も揃っていました。母親も好きでロマンロランの全集などがあり、小学時代から高校卒業するまではそれらを読みあさっていました。


 しかし、就職以降はというと、いわゆる専門書と新書ばかりになりました。

 月に少なくとも十冊、多いときですと二十数冊は読んできたので読書量が少ないということはないと思っていました。


 ですが、やはり小説を書こうと思うのであれば、小説を読まなければならないと、自分で書き始めてつくづく感じました。


 というのは、比喩表現を極力廃した書籍を読み、同じようにエビデンスある論理的で説明的な文章を書くよう努めてきたせいで、文学的表現がとても苦手なことに気づいたのです。


 書籍化作家になるつもりはないのですから、文学的表現を身につけなくても良いのではないかとも考えた時期がありました。ですが、生来凝り性なものでせっかく始めたなら可能な限り自分にできることを増やしたい。そう思うようになりました。


 今は、文学的表現云々は脇に置いて、短編の枠内(文字数で二万時未満)を書く練習と、多くの文学作品を読もうと心がけています。そしてある程度自分なりに貯えたところで文学的作品に手をつけようと。


 で、2017/06から今日まで、通勤や移動中の時間を利用していろんな作品を読んできました。多分、短編なら八十本以上は読んだんじゃないかな。平行して中長編も読んでますが、こちらはせいぜい二十本ってところでしょうか。二月でと考えると、それなりの量を読んだように思います。


 (書籍でも小説を読む機会が増えましたが、やはり新書のほうが圧倒的に多い。)


 いろいろ読むと、読みやすいジャンルや作品、好きな作風、そして自分にあった作家さんというのが見えてきます。


 私はファンタジー好きですが、だからと言ってどの作品も楽しめたわけじゃありません。恋愛ものがとても苦手ですが、十分楽しめる作品もありました。

 ホラーとミステリーは肌に合わないようで、完結していて★もそれなりに貰ってる作品をいくつか読みましたがまったく楽しめない。

 SFと歴史物は好きなのですが、作家さんで大きく左右されています。ファンタジーと同じく★が多かろうと読み続けるのが辛くて断念した作品もそれなりにあります。多分、作風との兼ね合いでしょう。


 これからもジャンルを問わず読んでいくつもりですが、読んで辛いものを自分が書けるようには思えない。


 ですから自ずと、好きな作家さんの作品を多く読み、そしてどこに惹かれるのか?を研究しています。まあ、自分では研究してるつもりですが、たいしたことはしていません。


 それなりに数をこなすと判ってくるものが少しは出てきます。

 まあ、判ったからと言って書けるわけではありませんがね。

 実際、自分の作品読み直し頭を抱えることしばしばです。


 どうして読みやすいと感じるのか?

 どうして面白いと感じているのか?

 どうして作品世界に引込まれるのか?


 読み終えるとひたすらこれらを考えています。

 判ったことをメモして、それを踏まえて他の作家さんの作品を読み違いを考える。


 そして自分のプロットを見直してはため息をつく。

 こんな毎日です。

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