エピローグ2 めぐみん

「行ってしまうのですね」


「うん……」


 ゆんゆんはマナタイトを使用して、テレポートで紅魔族の里に行くのだという。



「ねえ、めぐみん!」


「はい?」


「わ、私、絶対この世界で転生するから! 絶対するから!」


「……」


 転生なんて簡単に出来るはずがない、でも、ゆんゆんのそのやさしさが嬉しくて、また涙が溜まってしまった。


 おかしいな、最後くらい泣かないって決めたのに。


「だから、これでお別れじゃなくて……」


「わかりました」




 私は精一杯の穏やかな表情で。


「行ってらっしゃい、ゆんゆん。必ず転生して帰ってきてくださいね」


「またね、めぐみん。絶対に帰ってくるからね」




 私達はとても大切な約束をした。

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