瞬間のお茶会、君となら

砂の さと葉

0.どうか、僕らを











 一瞬だけ、

死んで欲しい











ちょっと怖い言い方だったかな








 なら、

遠くにお連れしても、いい?










 現実がある、家族もいる

大切な人だっている。



 だから、

本当は、そんなこと出来ないだろうけど





 少しだけ現実逃避しても、いいかなって













 夢を見る、本当に瞬きをする時間、


 その時間をくれると、うれしいんだ。











 僕らも、

 もう最期だから。










 僕らをどうか、覚えている人が欲しいんだ。






 例え、僕らを忘れたとしても、



 僕らを、覚えていて欲しいんだ















「瞬間のお茶会、君となら」



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