この帝国から君を守る…

いつき

第1章  第1話「全ての始まり」

響く銃声、響く爆音、この戦場は生きた心地がしないだろう。ヨーゾッタの3国の連合との戦端開かれ既に8年たった今では大ヤポン民主国やフリーダン合衆国なども参戦し、帝国は国力の衰退と兵の不足に悩まされついに帝都100キロまで近づいてきた。僕は早くに准将になり旅団である約1万人を指揮してきた、が、優秀な高級士官がいなくなり凡将以下の集まりとなり、自分たちの部隊が局地的に勝っても撤退をせざる負えなくなった、理不尽な上官の兵の巻き上げによる兵員不足にも悩まされるようになった。今になってほんとに笑える僕は上官には嫌われてたのだろう、何故か?戦争中階級変わらなかったからね…まあ、独立遊撃鎮台司令長官として任命された時点で僕の出世はなかったのだろうが、最後は独立部隊なのに勅命により殿部隊にさせられて、今はこのザマだ、文句のつけようと言えば僕の部隊は損耗しきって約3千しか戦闘要員がいないのにやれと言われる始末、7日間食い止めて撤退との命令だが約10万ほどがここに近づいてるらしい。無理だ…1万なら自信をもって言えただろうだがこれは不可能だろう。

「イッキ准将殿伝令です。敵を視認しその数は予想道り約10万程度と思われます。」

僕はより詳しい情報を聞き取りだした。

「およそ明日の昼頃に到着すると見られています。装備は歩兵、騎兵、砲兵の順で7対2対1で騎兵が多めでその約8割は重装騎兵です。」

ふむ、まだ前時代を忘れられていない部隊だからまだやりやすいではあるだろう。自分はベストを尽くすだけだ。最後に防衛線の構築具合について聞いた。

「今夜の夜には終わる予定です」

ありがとうと言って部屋を出ていてもらった。

この八年で何もかも失った。敗北する時は毎回殿に英雄または名将を起き敗北をごまかしていた。その中には僕の友人も含まれている。今まで頑張った人から骨の髄から吸い取られ殺される。要するに使い捨てだ、今回の場合に至っては殿部隊なんていらないはずだ。この国は最初から狂ってる…。

そんな中一人の女性が部屋に入ってきた。

「イッキー入るよー」

コイツはいつもこうだ、どんな時でも元気でとても魅力的だ。そこで僕は入ってとひと声かける。他愛も無い話だった。そんなうちに要害完成の報が届いた。そして、広場に集合をかける。兵たちに僕は言った。

「いいか、この戦いが終わったら家に帰って我が家の寝床で寝るぞ。午前8時には戦闘配備できるよう準備を行え、作戦は各士官に伝えるから集合するように。明日は大変だろう午前7時まで自由時間とする、休んでもいいし遊んでもいい。勝利のためなんて言わない、

生きて帰ろう」

そして、本陣天幕において作戦の説明が始まった。

「ここはちょっとした台地になっていて、この麓に最初の塹壕群があるこれは味方の砲兵隊や狙撃部隊が支援しやすく、ここをどのくらい守れるかで勅命の7日間を守れるかが決まってくる。正直に言おう麓が陥落したら、持って2、3日かな

塹壕線は二重に引いてあって各自の判断で撤退してもらう。この際もどこかが抜かれたら第2塹壕に全軍を持って転進する。そして、第1塹壕と第2塹壕には爆薬が仕込んである相手が取った時に爆発させる。各部隊はは中隊規模で編成。2個中隊約500人で麓4分の1をカバーしてもらう。砲兵隊に100人。狙撃部隊200人。僕直属の700人の機動防御大隊だでは、中隊長を言っていくよー。」


そして日が明ける。


敵を視認し約1時間ついに敵騎兵約5000が仕掛けてきた。砲兵隊のところにイッキ姿があった。

「いいか引き付けろ、もうちょっと来い。撃てー」

爆音と共に敵騎兵が一気にバラける。狙撃部隊も打ち始め約1キロのところで敵が半分飛んでいった。だが、馬は止まらない塹壕の兵たちも発砲を始めた。機関銃は弾が少ないと撃つなという指示が出てた。

しかし、世の中うまくいかないものでここで敵爆撃隊が到着し全軍パニックに陥った。

「衛生兵ー!衛生兵ー!」

あちらこちらでこの声が聞こえてくる。どうやら第1塹壕付近に落とされたようだった。

「前の騎兵に圧力かけろ!あと100mもないぞ、っ…もういい第1塹壕に一時的死守命令、後200人ほどついてきてくれ支援しに行く」

第1塹壕で白兵戦が始まり、数の不利と騎兵と歩兵の不利により大損害を被った。


と後の歴史の本にイッキが書いた戦闘記録が乗った。これより先は無い。本人はヤポンへ亡命し自分の先祖がヤポンの英雄だったと知り、亡命の恩として名誉元帥としてヤポン国軍の近代化を果たしたと言われいる。だが、あの戦い時に副官が流れ弾に当たり亡くなってしまったことを相当悔やんでると周りには見られている。

そして、歴史家は口を揃えてこれを言う

ソマーユイッキが戦争中期までぐらいに元帥または大将まで出世していたのならば、帝国の運命は変わっただろう。と言われ後世には俊英常勝と語り継がれた。


そして、ここに一人の老人がいた。

「僕は、何がしたかったのだろう。守りたい人も守れずこの年まで生きてしまった。ようやく、君に会えるね。君に会って謝りたい。思ってたことを言いたい。この想いを伝えたかったことを。」


ソマーユ イッキ没 西暦2093年のことだった


私はソマーユ イッキについて調べていた。謎の多い帝国だが彼が一番わからない

俊英であった彼が何故か准将止まりになったのか。最後の戦いが一番謎で亡命したこと以外何もわからない。帝国史にイッキの状態を入れてみるとする。



帝国暦600年

4月・ソマーユ イッキ以下士官候補生入学

11月・西域侵攻鎮台の完成

帝国暦601年

10月・北域紛争勃発、演習中だったイッキ准尉は訓練部隊を中隊として指揮し頭角を現す。

12月・イッキが野戦昇進し中尉へ戦術的勝利が重なり戦線安定

帝国暦602年

1月・帝国主力が到着圧倒的戦力でマンチョウ軍を撃破する

3月・機銃と砲弾の研究が始まる

6月・活躍したイッキ中隊は補充により帝都に帰還

7月・中隊士官が帝国の策略により英雄として祭り上げる。イッキは大尉になり大隊長へ昇進する。

11月・マンチョウ海岸に帝国軍上陸する

帝国暦603年

1月・1万規模のクーデターが起こる。

2月・ランメル元帥から借りた1個旅団でイッキ大尉がクーデターを鎮圧する

3月・マンチョウ首都方位、第一次首都攻防戦勃発

4月・イッキがクーデター鎮圧の功績で少佐となり、本営直轄即応旅団を編成し中佐となり部隊編成後大佐となった。帝国史上最も速い出世だった。

7月・第二次首都攻防戦でマンチョウ軍降伏、機銃と砲弾砲が即応旅団に支給された

9月・チョウカ民国とボルシェビキ連邦が対帝国宣戦、西部戦線崩壊寸前

10月・イッキ即応旅団西部に到着。野戦築城開始

11月・前線後退、イッキ仮装要塞に10万近い兵が近づくも新兵器の力により耐え抜く

12月・西部に再編成された、帝国主力が到着西域鎮台陥落を免れる

帝国暦604年

3月・チョウカ民国に対し攻勢をはじめめる

4月・イッキの即応旅団は前線が安定したために帝都に帰還

5月・チョウカ民国軍は満身創痍になり撤退をはじめる。

6月・ボルシェビキ軍の人海戦術により帝国の攻勢を抑える

7月・チョウカ民国降伏、帝国に併合される

8月・ボルシェビキに対し帝国主力を2個使うことにより優勢へ

9月・イッキ即応旅団が二重帝国国境付近へ送られる

12月・二重帝国の過激派が国境侵犯およそ3000人。捕虜を2000人近く確保

帝国暦605年

1月・イッキ即応旅団に最新鋭戦車などが配備され師団に

8月・ボルシェビキ降伏、帝国に併合される

9月・俗に言う第1次帝国戦争が終わる

10月・ヨーゾッタのドエツ、グレートアイル、フランチュ、ホーラト、スカンディヴィア、ロスアが同盟を結ぶ

12月・インドゥ=インシナ二重帝国対帝国宣戦

帝国暦・605年

1月・イッキアブリー軍団を編成しアブリー植民地へ援軍を送る、イッキが准将に

2月・帝国ヨーゾッタ同盟とに宣戦とともに新装備の飛行機と最新鋭戦車師団を使った電撃戦が展開される。

5月・ロスアの首都ベスクワの攻防

6月・べスクワ陥落

7月・帝国軍べリューグラードへ侵攻、二重帝国戦線インシナ攻勢始まる

8月・アブリーの戦況が一部尉官の暴走などにより悪化する

9月・帝国軍なんとかベリューグラードを占領する

10月・スカンディヴィア本土へ侵攻が始まる。予想されてなく混乱する

11月・帝国軍圧倒的兵力差なのに対しコッラ川で大敗北。これいこうヨーゾッタ戦線は膠着する。


とりあえず、調べた感じこれかな。コッラ川での戦力差が気になるな、イッキの次はこれかな。












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