第183話 枝豆追加で
「あの枝豆…」
彼女さん、枝豆を引き取るのかと思ったら
「また預かって欲しんだけど」
追加?
そんなわけで仕事が終わってから枝豆を引き取り行くことになった。
「…枝豆…まだあるの?」
「来週またさ、預かって欲しんだよ」
(止まらねぇな…おい)
また量が、そこそこ多いのだ。
「あのさ、シェイク飲みたい、モス行って、シェイクはモスが美味しいよ」
モスに行くと
「ライスバーガーにして」
とりあえず僕の夕飯は選択肢がかなり狭まった。
「なぜ? ライスバーガーあんまり好きじゃないんだけど…」
「あのね海苔持ってきたから」
「海苔…」
「別にパンでもいいけど」
「いや…パンに海苔はちょっと…」
「だよね~」
彼女の鞄から飛び出す味付け海苔
(1枚…)
なぜ彼女は最後の1個を僕に処理させようとするのだろう?
「美味しい?」
「いや…味付け海苔の味しかしない…」
「あのさ、コンビニでデザート買うよ」
モスでシェイク飲んだのに?
「寒いね…コンビニ」
言いながらアイスを選んでいる『彼女さん』
(だろうね…)
「ハンバーガー1個じゃ夕飯には足りないな…」
「弁当買えば?」
「ほか弁は買うのが決まっちゃうんだよな~、ハンバーグ・とんかつ・からあげ…たまに、のり弁」
「のり弁…300円のやつ?」
「そう、あの深海魚のフライが、たまに食べたくなる」
「深海魚なんだ」
「そうだよ白身フライね」
「…深海魚ってなに?」
「海の…」
「あぁ~下の方のね」
「底の方ね」
なんだろうな…家に帰って冷凍庫に枝豆を入れる。
「6割…スペースを占拠してきたな…来週もって言ってたな…」
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