第128話 こだわってるの?
新しくラブホに入ったバイト。
僕の代わりに平日の深夜シフトを担当している若い女の子。
もはや週一しか勤務してない僕
「最近ね、入った若い女の子…クリーニングの出し方が滅茶苦茶でさ…」
クリーニング屋のドライバーからクレームが入った。
「あぁ…そうなの、言っておくわ」
正直、嫌なのだ。
本人と会うことは無いので、ラインで流すのだが…
(また桜雪が…)
どうせ、そう思われるのだ。
まぁでも、僕が思う所もあるのだ。
「なぜにシーツばっかり、溢れんばかりに発注するのか? そしてタオル類はギリギリしか取らないのか?」
クリーニング屋にも言われた
「最近さ、シーツばっかり100枚単位で運んでるけど、何かあるの?」
「いや…何も無いよ…」
「だよね…忙しいならシーツだけってことないもんね」
まぁ、正直、自分のシフトのときだけ間に合って、翌日の分さえ発注出せば問題ないのだが、とにかく在庫を把握するのが面倒くさいのだ。
「バランスわる!!」
嫌々、ラインでクレームがあったこと、発注するときは在庫を把握するようにと流したわけだが…
(これで、また僕が悪者になるわけだ…バカ社長から睨まれるわけだ)
ついでだ
「いいかげん夏の文字が入ったPOP剥がしました、賞味期限切れの在庫処分しました」
これで、また毎日入っている連中から嫌味だと嫌われる。
「ホント…仕事しろバカ!!」
ちなみに新人バイト、経済学部卒だとさ…何を学んでんねん!!
シーツに僕の知らない法則でもあるのだろうか?
PS
バカ社長…ハインリッヒの法則、ABC分析…まったく聞いたことがないそうだ。
なるほど、危機管理も顧客分析も関係ないと言い切れるわけだ。
「人間力」彼の大好きな言葉
僕の大嫌いな言葉。
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