第42話 自分じゃ行かないんだね

「ともだちがラーメン屋さんの野菜炒めとかチャーシューとか、餃子持ってきた」

「あ~前行ったら閉まってた店の…ボロイ店…」

「あのさ~事前レポほしいんだよ」

「別に行きたくないよ、誰かと行ってくればいいじゃない」

20時から開く店だから、20時から出勤する彼女に行けるわけがない店だ。

「だから行ってほしんだよ~美味いんだって、みそなんちゃらが」

(ラーメン屋で、味噌なんチャラって…味噌ラーメン以外になんかあるのだろうか…)

「飲んだ後に行く店でしょ…たいして美味くないって」

「美味いらしいの、行けないから行ってほしいのお願いだよ~」


なんで自分で行けないのに、そんなに他人に行かせたがるんだろう?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る