運勢の法則
運勢の原理
因縁果の法則
時は昔、明治時代に入った頃、外国人が牛肉を食べると言うので日本人は大変嫌ったものでした。
それを一度日本人に食べさせてみますと、三千年間守ってきた四つ足を食べないと言う伝統と歴史を破って、見事牛肉党に転向してしまいました。
それと同じように私達も一番嫌いな因縁の話を聞かされた時、これこそ心理であると飛び込まずにはいられなかったのです。
心理とはまつげのごとく目の一番近いところにあってそれが解らないのです。
因縁とは何か難しい様に思われますが、これほど解りきった話はありません。
因縁とは因縁果の法則と言い、因縁果と言うのを略して、因縁とか因果とか言っているのです。
因縁の因とは種、縁とは大地の事。種は大地に蒔かねば永遠に生えません。
一粒の種が大地に落ちて水の縁にあって芽を出し、芽は太陽の光線と熱との縁にあって葉を付け、葉は空気と風との縁にあって成長して花を開いて実を結びます。
その実は最初に大地に落ちた種と同じ性質のものであるばかりでなく、万倍に殖えているのです。
世の生命あるものの運命はこの因縁果の法則に支配されていないものはありません。
野の畑を眺めてみますと大根、人参、ごぼうが並んで生えています。同じ大地に同じように火水風の縁を吸って成長しますが、大根は白くなり、人参は赤くなり、ごぼうは黒くなってゆきます。
それはどこが違うのでしょうか?
それは最初に蒔かれた一粒の種が違うからです。
バナナは美味しいからと言って台湾から北海道に移植しても生えません。
リンゴが美味しいからと言って北海道から台湾に移植しても実りません。
それは土地の縁が違うからで、同じ縁でも種が違えば姿形が違ってきます。
「物が成る」即ち果が成ると言う事は一つに因、二つには縁、この二つが合致するからなのです。
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