第一章 First_year_Code.

第一節

 一瞬一秒。

 世界が目を離さなかった。

 世界がその事実に対し、驚きを隠せなかった。


 日本列島より南東に少し。

 そこに、世界を変える現実が浮かんでいた。


 太平洋に浮かぶ、ある複数の孤島。

 その孤島は、まるで日本列島を縮小し折り曲げたような形をしており、だが一つの小国の規模になるであろう大きさだった。


 世界は仰天した。

 一つの島が出来ると言うのなら、ここまで騒ぐことは無い。

 だが、その島は日本列島と疑似したのみならず、不可解な虹の発光を魅せる物が噴出していると言われた。


 世界は困惑した。

 不明瞭に足を踏み入れて良いものか、と。

 だが、その議題はその島の発現から数分で完結した。


 たった一人の科学者が、その島へ行くことに名乗りを上げたのだ。



「――俺に、あの島の調査をさせてくれ!!」

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