午後七時の教室。

神霊が現れた。

本来召喚されないはずの神霊はゴリオルタ（一般人が想定するゴリラの王であるゴリハルトの別側面が表在化した姿を指す言葉。獣の座に登録されており、抑止力により召喚される）よりもずっと強大な力を秘めており、鈴木美咲に憑依し型落ちした状態でも一息で周囲の一般女子高生を蒸発させてしまった。兵器女子高生たちが茶室に集う。火縄銃女子高生が問うた。普通の賢い女子高生ならばどうする、と。ブレードビームライフル女子高生は言った。もう少し様子を見た方がいいんじゃないですか。三徳包丁女子高生は言った。その通り、罠まで仕掛けられてたらどうするの。帯刀女子高生は言った。死地に飛び込むなど愚の骨頂。ブランダーバス女子高生は言った。いのちだいじに！　

では、兵器女子高生ならばどうするかを火縄銃女子高生は問い直した。

神霊はブッ殺され、先行していたショットガン女子高生はボロ雑巾のような姿で失禁していた。