第1494話「自然派」

午前八時の校舎。

自然派女子高生が現れた。

自然は人工(一般人が想定する人の手を加えて作ることを指す言葉。自然、天然と対立関係にある用語)物よりもずっと雄大なもので、生命の起源そのものであり、純粋な姿で自然と共鳴することで宇宙と一体になる感動を味わえるのだと自然派女子高生は語っていた。純粋な姿、すなわち制服を脱ぎ捨て全裸となった状態。生まれたままの姿となった一部女子高生たちは、宇宙と一体化するための儀式だと叫びながら他の女子高生たちの制服を剥ぎ取る過激派と化して校内の風紀を乱す。人間同様、女子高生もときに怪しい思想にのめり込むこともあるのだった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で真実の情報を脳に転送した。

女子高生という生物そのものが人の手と祈りによって成立した存在であると判明し、自然派女子高生は自己矛盾により爆散した。

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