第1478話「#6 りょくか!」

午後七時の空き教室。

オルタ化怪人の残滓が現れた。

事象改変は読者の想像(読者が想定する作中情報に基づいた推測を指す言葉。だいたい外れている)よりもずっと大変なので、レールガン女子高生としては興味のないカスをこれ以上どうにかしてやろうとは思わなかったのだが、緑化女子高生は違った。元は同じ色怪人、彼女は残滓を元に戻すことはできないかと尋ねる。ならば、とレールガン女子高生は提案した。緑化女子高生の力を消費し、事象改変を起こしてオルタ化怪人の魂を現世に留める。ただし彼女の力を使うのでは、それぞれに元の肉体を取り戻すまでは至らない。それでも――と緑化女子高生は言った。

その答えを聞いた直後、女子高生はいきなりレールガンをぶっ放して、とにかくすごい攻撃によって緑化女子高生の力を色怪人たちの生存に転化させた。

緑化女子高生は力を無くし一般的な女子高生並の能力に落ちた代わり、色怪人たちの魂は現世にて数多の色彩を表現する絵筆に宿ったのであった。


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