第1464話「滾る血潮」

午後九時の電車。

チャラついた若者が現れた。

若者はTRPG序盤で出てくる敵(一般人が想定するゴブリンを指す言葉。剣の乙女よりも強かった時代がある)よりもずっと雑魚のムーヴを取っており、イカれ老婆に対し二万人のフォロワーを誇り晒してやろうかとイキっていた。老婆はしばし若者と口論を続けたのち、電車から降りた直後に若者を対象として能力を発動する。自身と対象者のフォロワーを具現化する能力により電車内には瞬時に二万人の人間が召喚され、チャラついた若者とそのフォロワー、たまたま乗り合わせてしまった者たちの肉詰めの血袋となった車両は音もなく次の駅に到着した。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でチャラついた若者の意識を再生した。

電車およびフォロワーと一体化した若者は、イカれ老婆に再び襲いかかった。

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