第1384話「詳しくは朧村正をプレイして下さい」

午前五時の天上界。

寝込んだ風神が現れた。

夫は妻(風神が想定する雷神を指す言葉。タッパと尻がデカくそこが魅力的)よりもずっと強い力を持つ神なので、自分がやられたり倒れたりすることはあれど夫である風神がやられたり倒れたりすることは先ずないと考えていた雷神にとってあまりに予想外の状況だった。自分も一度はやられた刀を振り回す派手な風貌の女、まさかあの女に闇討ちでもされたのかと不安になった雷神だが、そんなことはなく、単にごく珍しい体調不良だという。雷神は気合を入れる。そうだ、夫が倒れたのなら妻が代わりを務めねば。雷神は太鼓を打ち鳴らし、地を雷と嵐で覆う。

そこにいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で避雷針を建てた。

危うく燃え尽きるところだった町を見下ろし、復調した風神が優しく雷神を叱りつけつつ尻を揉んでいた。

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