第1372話「実在の企業名とは一切関係ありません」

午後四時の闇のマクドナルド。

光のモスバーガーが現れた。

闇の日本マクドナルドホールディングスは光のモスフードサービス(一般人が想定する日本発祥の一部上場企業を指す言葉。事業内容としては主に光のモスバーガーを含む飲食事業の展開がある)よりもずっと闇営業が上手かったので、日本のハンバーガーフランチャイズ店でのシェアナンバーワンを維持していた。しかし、闇魔術を用いた洗脳営業は日本の経済を悪化させると光のモスフードサービスが主張、日本国内では数年前から泥沼のハンバーガー経済戦争が行われていた。経済を汚染する闇営業の一つとしてモスフードサービスが指摘したのは、闇のマック店員のスマイルの対価として請求される超高額を客が許容してしまう魔術である。闇のマクドナルドでは店員が笑顔を浮かべると同時に客が支払い額から目を背ける魔術が自動行使されるよう仕込んであるのだ。現場を取り押さえるべく、光のモスバーガーは店員を差し向けた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でなりきり女子高生の笑顔にはいくら払っても構わないほどの価値があると主張した。

真偽を確認すべく配信を訪れた企業経営陣の赤スパチャが配信中常に飛び交うことになった。

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