第1371話「ノエル・ホーム -淫獄-」
午後九時の家。
セーラー服が現れた。
女子高生の身につけているセーラー服は女子高生(一般人が想定する女子型高等生命体を指す言葉。活動期間は三年間)よりもずっと希少なわけではないが、女子高生と同等に希少である。理由として、基本的に女子高生とセーラー服は一対の関係にあることが挙げられる。女子高生が女子高生でなくなった時点で女子高生は服を着替え、その手を離れた時点でセーラー服は消失するものだった。なので当然ながら女子高生でなく、女子大生期間をも過去のものとし、人妻となった彼女の手元にセーラー服はない。セーラー服は誰の欲望の具現か、突如として彼女の目の前、アタッシュケースの中から飛び出してきたのであった。人妻は過去を懐かしみ、セーラー服を着用してみた。肉付きの良くなった身体では、セーラー服はぴったりというか割とギリギリだ。これでは年増のコスプレだろうと思い、服を脱ごうとした瞬間、雷が落ちたかのような衝撃が身体を貫き――気付けば人妻は、彼女が思う最盛期であった女子中学生当時の体型まで戻っていた。狙ったように呼び鈴が鳴る。悪魔的な快感に支配される人妻のもとへ、夫が帰ってきたのであった。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で以降の放送を取りやめた。
この小説は全年齢向けなのである。
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