第1300話「従業員も頑張っていたがレールガン女子高生はとにかくすごい」

午後四時の東京。

プレミアムフライデーで人々が浮かれることもなくなった金曜日、説明不足のまま投入された新システムが現れた。

経験は知識(一般人が想定する特定の事柄に対して知る行為あるいは知り得た成果を指す言葉。経験も知識の一種ではある)よりもずっと大事だとか主張するのはいいが、それで困るのは現場の人間だということが上の人間は分からない。もしかしたら人間ではないのかもしれない、と説明役を任された従業員はキレ散らかしていた。経験は確かに実践で得られる知識だが、前提となる基礎情報が欠けていれば効率的に得られないものだ。従業員の怒りは限界を超えてスーパー従業員へと変貌、従業員力を発揮し東京中の企業を破壊して回った。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でスーパーを撃滅した。

従業員は元に戻り、コンビニとデパートの売り上げが倍増した。

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