第1294話「第177幕 麻雀」

午後十時の雀荘。

牙をむいた四匹の獣が現れた。

龍宮は麻雀(前に積まれた山から一つ牌を取り、その後一つ捨てる行動を繰り返して役を完成させる遊びを指す言葉。敗北すると死ぬ)の捨て牌を取る流れよりもずっと自分の手持ちに揃っている東西南北の牌が気になっていたが、正体が分からないまま終盤を迎えていた。牌の数を増やし続ける男、なんとなく揃いそうな雰囲気の男を左右に、中と書いてある牌が捨てられたタイミングで龍宮はようやく動いた。東西南北と中、方角を完璧に揃えた龍宮はロンを宣言し、勝利をかっさらった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で麻雀のルールを教育した。

麻雀を学んだところで過去の勝利は覆らないので総額六千万円が龍宮の口座に入金された。

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