午後五時の農道。

倒れた男性が現れた。

男性は水分補給（一般人が想定する水を飲む行為を指す言葉。しかしポカリスエットの公式サイトによれば水を飲むだけでは正しい水分補給とは言えず、身体から抜けた成分を水分とともに補うことこそが正しい水分補給であるようだ）よりもずっと農作業を優先していた。水分補給が大切なのは充分理解していたものの、毎年の作業で慣れがあった。もう少し大丈夫だろう、もう少しいけるだろうと作業を進めるうち、自身が重い脱水症状に陥っていることにも気付いていなかったのだ。男性は倒れた。家族は家にいる。男性の戻りが遅いことにもじき気付くだろうが、時間が経てば経つほどに影響は大きくなっていく。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で男性を救出した。

兼業農家の男性は、無事社畜として翌日出社した。