第1264話「マル秘」

午前零時の焼却場。

不都合な真実を記した書類が現れた。

隠蔽工作は正直な行動(一般人が想定する悪いことをしたら謝罪し責任を取るという真っ当な人間としての姿勢がもたらす動きを指す言葉。社会を渡っていくにあたって正直者であることに越したことはないが、過ぎる場合は馬鹿を見ることもあり、結局は適度な使い分けが大事)よりもずっとバレたときの影響が大きいのだが、バレなければ最高の効果を発揮する。何度も隠蔽に成功していた政府はまたしてもいくつかの真実を歴史の闇に葬り去ろうと焼却場を動かした。しかし、次の瞬間。どこからともなくやってきたブレードビームライフル女子高生が焼却を中断させ、政府にとって不都合な真実を正義の心をもって明らかにしようとした。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい説明力でそれら真実を明るみに出してしまったら世界は戦禍の炎に包まれることを伝え、お前の正義は戦いを引き起こすことは望まないだろうと説得した。

ブレードビームライフル女子高生はしぶしぶ書類を抹消した。

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