第1263話「女子会は続くよどこまでも」

午後四時の女子会。

コピ・ルアクを堪能する女子高生三人組が現れた。

コーヒーは味(一般人が想定する甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の五味を指す言葉。食料となる物質の受容過程を味わうと表現し、人間は味わった結果の判断を経験として蓄積する)よりもずっと香りが好みに直結するので味はそこまで気にならないものではあるが、だとしてもこの独特な味わいはコピ・ルアクという豆の名前を女子高生らの脳に刻み付けた。基本的に高い豆、美味しいコーヒーであるほど飲み口が良い。キレの良さ、雑味のなさとも表現される飲みやすさが特に一口目の舌触りと後味に現れてくる。そしてコピ・ルアクの場合、香りの癖から考えられないほどそういった飲み口の良さが優れている。ほのかにチョコレートやキャラメルの風味漂う味わいは、自然と舌に馴染むのだった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で本物のチョコレートやキャラメルを提供した。

女子会が盛り上がった。

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