第1253話「戦略兵器・竹」

午前三時の山。

竹を植える女子高生が現れた。

兵器女子高生は半兵器女子高生(レールガン女子高生が想定する兵器には至らぬ半端な武器を持つ女子高生たちを指す言葉。とはいえ一般人の視点からすれば戦略兵器と同等の破壊力を秘めた武器である場合が多く、九割以上の地球生命体にとっては充分な脅威となる)よりもずっと強いが、半兵器女子高生は特定分野において兵器女子高生を上回る戦術的価値を持つこともある。特に長期侵略戦においては竹女子高生の存在は非常に有意に働く。敵地に植えた竹を高速成長させることによる制圧力は他を圧倒し、竹女子高生に付けば陣取り合戦は負けなしとまで言われるようになっていた。

だがいきなり帯刀した女子高生がやってきて、とにかくすごい斬撃で山地ごと竹を断ち斬った。

結局は力がすべてだ、と伝説のゴリラは語った。

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