第1250話「受け継がれる鬼の因子」
午後十時の自室。
蚊が現れた。
竈門禰豆子の血液は蚊(一般人が想定する人などから血液を吸う吸血種に分類される昆虫を指す言葉。一億と七千万年前から生存しており、八千万年を過ぎた頃から痒みが強くなったとされている)よりもずっと禰豆子のためにあるものなので蚊に吸われる状況がとても気に入らなかった。ゆえに自らの犠牲をもって蚊を殺すことを決意した。禰豆子が眠りについた後、蚊が吸血を始めた瞬間に血は爆発・炎上し蚊を体内から焼却した。しかし本来、竈門禰豆子の血鬼術は人喰い鬼の細胞にしか効果がない。つまり蚊は鬼だったのである。蚊が媒介となった鬼の因子は日本中に広まり、鬼の如しブラック労働環境が次々と生まれ、未来の日本は成り立っていたのだ。
なのでいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で爆散した蚊を復活させた。
ブラック企業は基本的になくなるべきだが、日本を成り立たせるためにある程度の量の存在は許容しなければいけないのだとレールガン女子高生は理解していた。
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