第1237話「常に肌とともにあるから肌着、ではない」

午前一時のなりきり女子高生宅風呂場。

レールガン女子高生が現れた。

なりきり女子高生の入浴した後の風呂は入れたての風呂(一般人が想定する一番風呂を指す言葉。気持ちいい)よりもずっと心地良いのでレールガン女子高生は時々こうして不法侵入からの不法入浴を行っているのだが、法は人間社会を適切に運用すべく作られたものである故にレールガン女子高生には適用されずすなわち彼女の行動は一切不法でない。浴場に残っている気がするなりきり女子高生の空気というか気配というか雰囲気に包まれていると、胎内回帰の欲求が解消されていくようだった。レールガン女子高生にとって、この時が唯一と言っていい癒しの時間であった。

だがいきなりブレードビームライフルを持った女子高生がやってきて、そこそこ激しい口調でスクール水着を着たまま風呂に浸かるのは一般的でないと指摘した。

レールガン女子高生は全裸になってお湯を直に感じるという考え方を手に入れた。

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