第1212話「脅威の芽を潰す」
午後十一時のクリスマスイブ。
そりと並走する爆走ジジイが現れた。
トナカイはサンタクロース(一般人が想定するキリスト教における伝説の人物を指す言葉。子供にプレゼントを渡して回る不審者)よりもずっと頑丈なので、光にも匹敵する速度で空を飛び回りプレゼントを配り回るのも修行の一環として受け入れていた。並走する存在に気付いたのは、プレゼントを配り始めてから一時間が経った頃だ。トナカイが一時的に仕えている赤い服と白い髭の不審者よりも遥かに不審な人物がそりの右後方、視界から外れる位置を並走している。九十度に曲がった腰を苦にもせずトナカイの空中走法についてくる異常存在。のちに広く知られることとなる脅威、爆走ジジイがこの日初めて世界に認知された。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で爆走ジジイを抹消した。
未来は書き換わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます