第1203話「誤りを正す」

午後五時の洗脳部屋。

ウルトラマンが現れた。

悪の組織は赤字ばかりの開発(一般人が想定する現時点での売り上げに直結しない部署を指す言葉。将来への投資と考えれば必要経費なのだが、劣悪な経営陣であるほどに目先の利益へ飛びつくため蔑ろにされがちとなる)よりもずっと既存兵器の転用をしたいと考えており、対怪獣で猛烈な戦闘能力を誇るウルトラマンを悪堕ちさせ、悪堕ち効果で活動時間を一時間にまで延長させることに成功した。一時間まで伸びた驚異的な暴虐が街を襲う。ウルトラの父は言った。力の使い方を誤るな。ウルトラの母は言った。貴方の力は平和のために使われるべきものなのです。しかし、悪堕ちしたウルトラマンはそんな言葉を忘却し、悪の組織の命令に従って破壊行動を続ける。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でウルトラマンを抹消した。

子供が泣いた。

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