第1177話「出勤してすぐに行うこと」

午前三時の職場。

男が現れた。

仕事は男性(一般人が想定する比較的肉体ががっちりした方を指す言葉。人間はがっちりした方ともっちりした方に分かれる)よりもずっと女性の手で処理してほしかったが、男の出勤は誰よりも早く仕事の処理も誰よりも早かったので大半の仕事は男の手により片付けられてしまう。いい加減にしろと仕事が男に切れると、男は溜めているお前が悪いのだと逆ギレした。しかし怒りの言葉とは裏腹に男は澱みのない動作で仕事を処理していく。仕事は男が嫌なのに、されるがままで片付けられてしまう。どうして抗うことができないのか、もう男の手に仕事の身体が馴染んでしまったのかと嘆く。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で仕事の感情を消失させた。

仕事は処理されるなら相手の性別などどうでもよくなった。

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