第1132話「何の話してるのか僕にも分からなくなってきました」

午後七時のキャンプ場。

焚き火が現れた。

炎は氷(一般人が想定する固体状態にある水を指す言葉。人類史において冷却効果を得る技術の登場までは天然氷を冷却剤として用いていた)よりもずっと自身こそが文明を照らし、人を癒す灯であると誇り謳っていたが、夏の熱帯夜にうなされる人間たちが凍った飲料を飲みほっと息を吐く様を見て、炎こそが絶対にして頂点であるという驕りをなくし、すべての属性は平等に世を導く力を持つのではないかと考えるようになっていた。炎の気付きが伝播し、あらゆる属性が理解と調和に基づき混ざり合い、そうして光が生まれた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で闇を生み出した。

完全なる調和など存在しない。

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