第1086話「社会を回すために」

午後零時の山。

毒キノコが現れた。

キノコは想像(一般人が想定する実際には経験していない非現実な事柄を推し量ることを指す言葉。多くの物事が想像に基づいて出力される)よりもずっと致死性の毒が含まれているかの判別が難しく、よく分からないままに収穫したキノコを適当に突っ込んだ鍋は危険がいっぱいだと思われた。キノコ鍋を作った男たちは知らぬことではあったが、鍋に投入されたキノコのうち八割くらいには毒があり、いくつかは一口で人間を死に至らしめるレベルの猛毒である。当然鍋を食えば男たちは揃って死亡する。熱を加えれば毒も死ぬだろと適当なことをほざきながら、男たちは鍋を口に運ぼうとした。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で鍋を吹き飛ばした。

将来の社畜を失う訳にはいかない。

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