第1074話「死によって訪れるもの」

午後十時の天国。

爆死した社畜が現れた。

社畜は自殺(一般人が想定する自分で自分を殺す行為を指す言葉。自害、自死、自決、自刃ともいう)よりもずっとブラック企業もろとも爆発した方がいいと思って大量のダイナマイトを用意しており、ついに身体にまきつけ会社に突撃、死亡した。社畜は死後、天国で暮らし始めたが天国は大天使あるいは神となりたい天使たちの競争社会であり、ブラック企業勤めを経て精神をすり減らしていた元社畜は天国でも自分の居場所を失った。神を殺そうと思い立ったが、ダイナマイトの用意は難しい。元社畜はどうすればいいか悩んでいた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で普通のナイフを授けた。

神を自称する者だとしても生きているのだから、普通のナイフで殺すことができるのだ。

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