第1053話「朝食」

午前六時の事務所。

タケノコが現れた。

春は冬(一般人が想定する雪が降る季節を指す言葉。雪が降らない冬は天変地異の前触れとされ、危機感に包まれた主婦たちの争奪戦の末トイレットペーパーが在庫切れになる)よりもずっとあげぽよだったため、当然タケノコも生えてくる。事務所の床が突如としてタケノコだらけになったヤクザは敵対組織の攻撃かと考えて銃を手に取ったが、ちょうど事務所のお手洗いを借りていた二丁拳銃女子高生が通りがかりざまに拳銃を強奪していった。タケノコはぐんぐん成長し、対抗手段を失ったヤクザはタケノコの群れに飲まれる寸前だ。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でタケノコの成長を抑制して火を放った。

タケノコは新鮮なうちに焼くのが一番美味しい。

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