第1050話「それは誰かの見た夢」
午後十一時の夢。
米国風黒人青年が現れた。
はかせは米国風黒人青年(一般人が想定する立派に成長した青年を指す言葉。この世のすべては統計学によって効率的に処理できると考え、実行してきた結果、若くして一流企業の幹部まで昇進した)よりもずっと人間への愛情を失っていたが、米国風黒人青年は少年時代からずっとはかせへのアプローチを繰り返していた。人への愛を失ったというのなら、僕が貴女の分まで貴女と貴女の周りの人を愛そう。いつか貴女が愛を取り戻す日まで、ずっと。それから時間が経って、はかせは愛を誓えるようになった。今日この日、はかせと米国風黒人青年は式を挙げる。幸福な、永遠の愛を誓う為の式。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で夢を粉砕した。
どうして涙を流しているのだろう、と思った。
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