第977話「陸の攻防」

午前三時の陸。

カメが現れた。

亀仙人はカメ(一般人が想定する一万年生きる動物を指す言葉。ちなみに女子高生の維持限界は三年である)よりもずっとサメに乗っている方が女にモテるのではないかと考えたが、サメを手懐けることがまずもって難しく、その上に乗って海を渡ることは至難の業であった。やはりカメがいい、と愛をぶつけていたところ、カメの方が亀仙人を嫌ってしまい、睡眠時間を狙って亀仙人のもとを逃げ出したのである。しかし陸には地底人がいる。地底人はカメの弱点である柔らかい腹を地面の下からつついてくるのだ。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で地底人を内核まで転送した。

地底人は地球を知り、そして散っていった。

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