第959話「ネコチャン」

掲載1000日目直前キャンペーン_ゲスト回 作:綿貫二三生


午後三時の御誕生寺。

ゴールデンレトリバーとたくさんの猫がいた。

ゴールデンレトリバー(イギリス原産の大型犬。ググったら実物大のゴールデンレトリバーに迫られて幸せになりました)は住職とボールで遊ぶのが好きだったが、猫は気まぐれであったため、おみくじの箱の上で眠ったり、来る客に撫でられたりと、各々自由な時間を謳歌していた。ちかくにはそば打ちの体験ができる施設やスーパー銭湯があり、そこを訪ねた地元住民と観光客が代わる代わる訪れては、ゴールデンレトリバーと猫を撫でていった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやって来て、とにかくすごい勢いでブサ猫の顎の下を撫でた。

天下のレールガン女子高生でも、猫の心を動かすことはできなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る