第920話「ガスコンロとか使え」

午前十一時の教室。

鍋を持参した生徒が現れた。

生徒は教師(一般人が想定する教える立場の人物を指す言葉。年をとっているとか多くのことを経験しているとかではない、誰でも教師になり得るのだ)よりもずっと自由な発想をしていたので、昼休みに大好きな湯豆腐を食べることも可能だと考えていた。しかし湯を沸かすには火が必要なので、校舎に火を放つことにした。これが発想の転換だ、思想の自由だと高らかに宣言し、生徒は校舎にガソリンを撒き始めた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で撒いたそばからガソリンを回収していった。

教師の車に詰めて代金を請求した。

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