第880話「定時」
午後五時の会社。
定時退社の準備をする米国風黒人青年が現れた。
社畜は米国風黒人青年(一般人が想定するボブを指す言葉。おっぱいがでかいはかせと知り合いである)よりもずっと仕事のことだけを考えて生きる身体になってしまっていたので、業務時間中に退社準備をするなど以ての外、とても考えられない、お前本当に会社の人間か、と文句を言いたくなるくらいの所業だ。そもそも定時退社は定時後二時間ほどのサービス残業を行ったあとの退勤を指すのであって、定時に定時退社するなど社畜は経験したことがなかった。米国風黒人青年はいい身体をしているので、文句を言いたくとも言えずに、社畜はただただ羨ましさだけを募らせている。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で社畜に集中力を付与した。
米国風黒人青年、社畜ともに定時退社に成功した。
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