第864話「音楽室の幽霊」
午前十時の音楽室。
幽霊が現れた。
幽霊は超常現象(一般人が想定する自然科学の知見では説明できない現象を指す言葉。霊能力やテレパシー、サイコキネシスなどが該当する)よりもずっとお喋りが好きだったので本来出没する深夜帯を避けて明るいうちに登場、学生たちと仲良くなろうと接触を試みる。しかし幽霊は生命体に対する物理的な干渉が不可能であるため、会話の輪に混ざったふりをして相手に伝わらない同意を繰り返すしかお喋りを楽しむ術を持たない。せめて自分好みの話を、と精神干渉を仕掛けて会話の流れを趣味の盆栽に持っていく。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で幽霊の趣味が盆栽ってどうなんだよと指摘した。
盆栽が趣味で悪いのかよと切れた幽霊は怒りのエネルギーで覚醒し、物理干渉が可能となりお喋りができるようになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます