第865話「混沌の世」

午前一時の天国。

社会を脱した男が現れた。

男は自分の人生(一般人が想定する人がこの世に生きている期間を指す言葉。人間の場合は百年程度)よりもずっと客が、仕事が大切だと洗脳される寸前ではっと我に返りこのままではいけないと首を吊った。見事死亡した男は天国へと旅立ったが、天国では天使という名の歯車たちによる社会が形成されており、結局男は社会を抜け出すことはできないのかと頭を抱えて慟哭する。流した涙は滝のように天と地を繋ぎ、落下によるエネルギーで地面を貫いて地獄まで到達した。

そこでいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で各地の社会制度を混ぜ込んだ。

社会は混乱し、整備されるまでの間は男の心に平穏が訪れた。

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