午後八時の北海道。

かにを食べる家族が現れた。

かにみそはかに（一般人が想定する甲殻類の一種を指す言葉。鍋にするとやたら美味い）よりもずっとうんこに近い見た目をしていたので、小学生くらいの子供はうんこなんて食べたくないと騒ぎ立てていたが、両親が美味い美味いとうんこにしか見えないそれを躊躇いなく口に運んでいたため遂に子供はかにみそを食べてみた。すると確かに大変美味しかった。ただ美味しいからと名称がアップデートされることはなく、子供は事あるごとにうんこを食べたいとせがむようになってしまった。親から指導されても一向に改善は見られない。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でうんこの味を口内に再現した。

かにみそを食べたいとしっかり言うようになった。