日付が変わる瞬間の時間領域の狭間。

令和初めての夏が現れた。

季節は体感（一般人が想定する身体に受ける印象、感覚を指す言葉。良い悪いはなく人それぞれ異なるが、皆違って皆いいと思われる）よりもずっと明確に区分けされているのだが、それは建て前でしかないのでゆっくりと変化させていくものなのである。令和は夏を操作するのが初めてなので、そういう本音と建て前について理解できておらず月が変わった瞬間に季節が変わったと判断して気温を二十度くらい下げて、服装を変えずに窓を開けて寝ていた人類の八割が気温差で体調を崩し社会システムは一晩にして瓦解することになるだろう。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で時間を破壊した。

令和ちゃんが季節操作を行った時間が失われ、また物語は社会を繰り返すこととなった。