第835話「久遠千歳今までありがとう」
午後六時の地上。
命について考える男が現れた。
永遠の命は希望(一般人が想定する未来を指す言葉。誰もが抱く望みではあるが、生き続ける限り叶うことがなければ失われることもない)よりもずっと絶望の色が濃くなることが事実か否かは永久に生きる者にしか分からない。しかし少なくとも久遠に命を紡いでいた女は、いつも楽しさの影に息苦しさを纏っていたように思う。ならば彼女がいなくなること、永遠の喪失、限りある命と成り死に果てる結末は涙ではなく笑顔をもって迎えなくてはいけないだろうと男は考える。祈り、送り、そして記憶することが我々に許された最後の行いだ。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で自分はマジで永遠の生命みたいなものだから安心していいよと励ました。
今はお前の話はしていないと男が凄まじい剣幕で切れたので女子高生は男をレールガンでしこたま殴りつけて去っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます