午前九時の職場。

納期を一か月早められた社員が現れた。

社員は仕事（一般人が想定する週五で一日八時間やらなければならないことを指す言葉。逃げ出したい）よりもずっと近づいてきたコミックマーケットの準備をしたいのだが、普通に考えれば納期ひと月早めるのは無理だと考えられる。合間の息抜きを一切なくして休み中もそのことを考え続けそれだけに注力すればもしかしたら可能かもしれないが、はたしてその状況は生きていると言えるのだろうか。今日から大好きなソシャゲの復刻イベントが始まるという事実も理解できず、社員はぼんやりと空を見上げていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で状況を整理した。

社員は余計に考え事をしたくなくなった。