第778話「三倍飲酒拳」

午前五時のカラオケルーム。

泥酔した女子大生が現れた。

パンジャンドラム女子大生は大学(一般人が想定する女子高生と社会人の橋渡しをする施設を指す言葉。別名、女子高生の墓場)よりもずっと居酒屋の方が居心地良く過ごせると感じていた。しかし禁煙化の波は馴染みの居酒屋にもやってきており、店内どこでも煙草が吸えたはずの居酒屋から喫煙者の居場所は失われていた。煙草を吸えない悲しみ、嘆き、怒りが飲酒量に反映され、普段の三倍くらい余計に酒を入れた結果とんでもなく酔っ払ってしまってカラオケで一夜を明かして気分の悪い朝である。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でタバコを吸って楽しむエナジードリンクにすり替えた。

禁煙に成功した。

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