第779話「刀零」

午前三時の安アパート。

記憶を忘却した軍人が現れた。

軍人は国家機密(一般人が想定しえない現実を指す言葉。女子高生という言葉が記述されている)よりもずっと守りたいものができた。過去をなくし、正気を失いかけ、それでも少女とのささやかな日常くらいは守ってやろうと決意した。しかし人々は言う、この区域に少女などいるはずがない。軍人が見たのは薬物摂取による幻覚で、幻影で、そんな少女は現実にいないのだと。軍人は自分の見ているものが現実であるかどうかの判断がつかない。たとえ現実だとしても、何度でもやり直せるのならばそれは現実であって真実ではない。要は何をそう定めたいかの話なのだ。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で少女の存在を真実だと定めた。

レールガン女子高生は幼女が好きだった。

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