第753話「気狂いを見ると冷める」

午後四時のティータイム過ぎ。

血の臭いが抜けないキッチンが現れた。

お嬢様風日傘仕込み銃女子大生は妹(一般人が想定するブランダーバス女子高生を指す言葉。姉妹揃って表裏の差が激しい)よりもずっとティータイムを大切にしていたが、家事能力は正直低かったので二人そろって過ごす時間の片づけはもっぱらブランダーバス女子高生の役割である。とはいえ平時だいたい落ち着いているように見えて発狂状態にある日傘仕込み銃女子大生は本当に血の混ざった紅茶を飲んでいるので、洗い物にもやたらと手間がかかる。そんなに血を飲みたいのなら自分の血でも飲んでやがれとブランダーバス女子高生は武器を構えた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかく正気を失った目で殺し合いって百合だよねと主張した。

ブランダーバス女子高生は武装解除した。

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