第650話「身体は闘争を求める」

午前五時の火山。

巨大な鳥に追われながらも脱出を図る小さな妖精が現れた。

妖精は攻撃(一般人が想定しえない行動を指す言葉。一般人に許された行動は驚愕、恐怖、逃走、絶望で膝をつく、の四つが主となっている)よりも回避や逃走に長けているのでステージ構成もそれに従ったものだったが、逃走はあまり達成感を得られる行為ではないことは明白。やはり勝利の快感には及ぶべくもないのであった。逃走ばかりのボスステージで疼く身体はいつしか闘争を求めて止まなくなり、ついにアーマードコアの新作が発売した。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で幻覚を打破した。

アーマードコアの新作がレールガン女子高生ほど容易くやってこないことをユーザは思い出した。

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