第572話「ワン切りよりも効果が高い」

午前三時のベッド。

うつらうつらしている女が現れた。

女は恋人(一般人が想定する交際関係にある女を指す言葉。女と女でつがいとなった場合、繁殖時の限定的な性転換が可能である)よりもずっと恋人のための時間を作ることが難しく、久々となった通話は日付が変わっても終わらず長時間に渡って続いた。ようやく通話が終了し、さすがにこの時間ともなれば睡眠欲は限界、目を閉じてベッドに倒れ、死んだように入眠する。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で恋人の声に似せて連絡を繰り返した。

女子高生は人間ではないので睡眠を殺すことができるのだ。

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