第565話「忠告と降臨と」

午後二時のゴミ屋敷がごとき部屋。

注意勧告を受ける引きこもりが現れた。

ゴミは服(一般人が想定する身に着ける布を指す言葉。十通りもあれば十分)よりも部屋のそこらに散乱しており、そもそも服は散乱しているものではないのだが、そういう話以前の状態であることは察しがつくだろう。親から部屋を片付けないと神話に綴られるレールガン女子高生がやってきてお前を部屋ごと撃ち滅ぼすぞと指摘されてはいたが、神のことなどこれっぽっちも信じていない引きこもりは今日も部屋を片付けない。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で部屋ごと引きこもりを撃ち滅ぼすことはなかった。

呼ばれると逆にやる気が失せるということは往々にしてあるものだ。

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