午前七時の自宅。

担当外の業務を押し付けられそうな空気を感じ取った男が現れた。

今朝は台風（一般人が想定する自然災害を指す言葉。牛や鮫が降ってくる）よりもずっとマシな天気ではあったが、大雨はただでさえ男の出勤意欲を奪い去っていた。それに加えて髙いランクの直感スキルにより得られた情報は、体調不良と決めて有給消化を決意するほどのものであった。病院に行って向精神薬でも出してもらおう。男は職場に電話をかけた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で電話の接続を遮断した。

急な休みなど許されないことを男は学習し、嘆いた。