第486話「じょしこうせいのひょうしょう」

午後四時の森。

群生した触手が現れた。

触手は冬(一般人が想定する季節のうちのひとつを指す言葉。北緯が高い場合は雪が降ることもある)よりもずっと春によく成長し、生まれたての小鹿や女子小学生を襲って養分とする。ゆえに小学校では下校途中に触手の群生地を通ってはならないと決められているが、小学生とはルールを破る生き物だった。ランドセルを背負った少女が触手の群生地を通ると、少女目掛けて触手が背後から襲いかかる。触手は決して真正面からは標的を襲わず、不意を突くように死角から襲撃を掛けるのだ。このままだと少女は哀れ、触手の養分となってしまう。

だがそこでいきなりブレードビームライフルを持つ女子高生であることが発覚して、とにかくすごい攻撃で触手を抹消した。

ブレードビームライフル女子高生は表彰された。

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